COPDの平均余命は?
肺気腫は60~70歳代が多く、加齢による肺機能の低下も病気の進行に影響しています。 ただし、肺気腫は10年から20年といった長い期間にゆっくり進行するのが特徴です。COPDは、きわめて緩やかに進展する予後不良の疾患で5年生存率70%程度、10年生存率40%程度である。COPDの終末期ではQOLの低下、低栄養の進行、睡眠障害、うつ症状、せん妄状態などが見られます。 呼吸困難が強い場合は緩和的なオピオイド(麻薬)の投与なども検討されます。 末期状態で急性増悪すると人工呼吸器をつけ、亡くなるまで呼吸器が外れない可能性もあります。

COPDになったらやってはいけないことは何ですか?大気汚染物質や冷たい空気、ハウスダスト、刺激物の摂取など、呼吸器に刺激を与える環境は避けるようにしましょう。 花粉やPM2.5の多い日の外出は避ける、掃除機をこまめにかける、辛いものの摂取は控えるなど、生活環境にも気を配るようにしましょう。

肺気腫の進行を止める方法はありますか?

肺気腫は現在の医療では治すことができない病気です。 そのため、できる治療といえば症状を和らげるための対症療法しかありません。 症状を進行させないためには、長期的に吸入薬を継続していく必要があります。肺気腫を患っている人は、風邪やインフルエンザなどにかかると急性増悪と呼ばれる状態になり、症状が一気に悪化して命に関わるケースもあるため、日頃から手洗いとうがいを徹底し、ウイルスや細菌の感染を防ぐことも大切です。

COPDになると全身状態はどうなるのか?

慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、加齢と肺の機能障害による身体活動性の低下と全身性の炎症から骨格筋の機能障害(筋力低下、筋肉量低下)を起こし、全身に悪影響を与えて合併症や併存症※2をもたらします。 全身の状態が悪くなることで、さらに筋力低下、筋肉量低下が進み、身体機能を悪化させるという悪循環を起こします。

現時点でCOPDを根本的に治し、もとの健康的な肺に戻す治療法はありませんが、少しでも早い段階で病気に気づき適切な治療を開始することで現状の改善と将来のリスクを低減することができます。 COPDの治療法としては、禁煙、薬物療法、呼吸リハビリテーションなどがあります。

COPDの終末期は余命どのくらいですか?

重症度や病気の進行スピードなどによって左右されます。 治療により改善が期待できます。 COPD患者の余命は、下記の要素によって左右されやすくなります。 1990年代の国内の研究では、5年生存率は軽症で90%、中等症で80%、重症で60%程度というデータが出ています。桂 COPD患者さんが元気に長生きするためにはできるだけ身体を動かすように心がけて、身体活動性を高めることが大切です。 身体を動かして全身の筋肉が鍛えられることで、呼吸が楽になり、気持ちも前向きになり、生活の質も高まるなど様々な相乗効果が期待できます。 身体を動かすことはCOPDの万能薬なのです。COPDの治療の基本は禁煙です。 喫煙をやめることで、せきやたん、息切れなどの症状が軽くなるだけでなく、肺機能の低下もゆるやかになります。 肺機能は、非喫煙者が20歳以降ゆっくり低下していくのに対し、喫煙を続けている人は急速に低下していきます。

いったん低下した肺の機能回復は困難ですが、禁煙と薬物治療によって悪化を防ぎ、生活をスムーズにできます。 薬物療法には、気管支を拡げて呼吸を楽にする気管支拡張薬(吸入薬、貼り薬、内服薬)があり、重症者には酸素を供給する器具を使用するなど、酸素療法で呼吸をサポートします。

肺気腫になったらどうしたらいいですか?肺気腫になった場合の治療

肺気腫になってしまった肺は正常に戻ることはありません。 しかし肺気腫の場合、病気の進行を抑える処置が必要です。 喫煙者は、病気の進行を抑えるために禁煙が必要です! 自覚症状を軽くする治療としては、吸入用気管支拡張薬とテオフィリン製剤等もあります。

肺気腫の症状を和らげる方法はありますか?肺気腫は現在の医療では治すことができない病気です。 そのため、できる治療といえば症状を和らげるための対症療法しかありません。 症状を進行させないためには、長期的に吸入薬を継続していく必要があります。

酸素ボンベを持ち歩く病気は?

● 在宅酸素療法の対象となる疾患

  • 高度慢性呼吸不全例
  • 肺高血圧症
  • 慢性心不全
  • チアノーゼ型先天性心疾患
  • 重度の群発頭痛の患者


たばこをやめたからといって、こわれた肺の機能は元には戻りませんが、若干は改善するといわれています。 また、せきやたんなど、COPDの不快な症状は禁煙すると同時に、消えていきます。死期が近づくと、意識は減退し、腕や脚が冷たくなって青みがかったり、斑点ができたりします。 また、呼吸も不規則になります。 最期の数時間は錯乱と眠気が生じることがあります。 気管の分泌物やのどの筋肉の弛緩が原因で、呼吸音が大きくなります。主食(ごはん、パン、麺など糖質になるもの)、主菜(肉、魚、大豆製品などたんぱく質や脂質になるもの)、副菜(野菜やきのこなどビタミン・ミネラルになるもの)が揃ったバランスのよい食事を摂りましょう。