気管支喘息とCOPDの違いは何ですか?
診断のながれ

  • 坂道などで呼吸困難になる
  • 3週間以上続く咳や痰、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする
  • 風邪を引く機会が多い

喘息患者さんの気道は過敏になっていて、アレルゲンやウィルス、タバコ、冷たい空気などの 刺激が加わると気道が狭くなります。 そのため咳が出たり息苦しくなったりします。 時には命に関わる発作もあるので、継続的な治療が必要です。 喘息の治療薬には、「発作を起こさないようにするための薬」と「発作が起きた時に使う薬」があります。気管支喘息(ぜんそく)とは

小児の約9~11%、成人の約9~10%に認められる、アレルギー性炎症の関与が大きい呼吸器の慢性の病気です。 現在、全世界で1億人以上、日本でも400万人以上の患者さんがいるといわれ、さらに毎年増加していると考えられています。

気管支喘息で急死するケースはある?喘息の発作によって気管支が完全に詰まり、息ができずに窒息する場合があるため、発作が起こってから1~3時間以内に急死するケースが多いです。

COPDはレントゲンでわかりますか?

胸部X線撮影(胸のレントゲン撮影)と、高分解能CT撮影(HRCT)がおもに行われる画像検査です。 ただし、画像検査はあくまでも補助的な検査です。 画像に変化が見られても、呼吸機能検査が正常である場合、COPDと診断することはできませんし、重症度の判定もできません。原因と症状 最大の原因は喫煙ですが、粉じん、大気汚染や乳幼児期の呼吸器感染、遺伝なども原因としてあげられ、受動喫煙も発症の原因となります。 たばこの煙や化学物質などの有害物質の吸引によって、気管支の組織が炎症を起こし、たんが溜まることで空気が通りにくくなります。

気管支喘息の症状が出たらどうすればいいですか?

大発作が起きたら、すぐに救急車を呼ぶなどして、一刻も早く病院で治療を受けてください。 救急車を呼ぶ場合でも、20分おきに気管支拡張薬を吸入することを忘れないでください。 発作の時の薬として、医師から経口ステロイド薬を処方されている人は、そちらも規定の量を服用してください。

フェルビナク、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウムなどを配合した湿布薬は、タイプに関わらず喘息を起こしたことがある人は「してはいけないこと(禁忌)」にあたるため、注意しましょう。

気管支喘息は完治する病気ですか?

1.喘息は完治する? 残念ながら、喘息は今の医学で完治させることは不可能な病気です。 ただし、適切な薬物治療と自己コントロールを継続することができれば、健康な人と変わらない生活を送ることができます。 また、小児喘息の場合、症状の程度によっては寛解(ほとんど症状がでない状態)を目指すことも可能です。治療の上で一番重要なのは禁煙です。 薬物治療としては気管支拡張剤やステロイドの吸入治療が主を占めます。 それ以外に、呼吸リハビリテーション、インフルエンザや肺炎のワクチン接種、栄養指導、呼吸不全に至っている患者さんに対しては在宅の酸素療法、在宅人工呼吸療法などがあります。気管支喘息はアレルギー疾患のひとつ

喘息増悪の引き金になるのは花粉、ダニ、ほこり等のアレルゲン(アレルギーの元となる物質)の特異的な刺激や、ウイルス、寒冷、運動、大気汚染などの非特異的な刺激があげられます。

喘息で死ぬことがありますか。 喘息発作で死亡することがあります。 わが国では最近でも年間6000人は下らないだろうと言われています。 しかし、正しい治療(後述)を実施している地域や施設では喘息死が激減した、というデータがたくさんあります。

COPDの身体所見で見られやすいのはどれか?COPDで見られるのは吸気の延長ではなく、呼気の延長です。

COPDは何パーセントからCOPDと診断されますか?COPD患者さんでは、息が吐き出しにくくなっているため、1秒量(FEV1)を努力肺活量(FVC)で割った1秒率(FEV1%)の値が70%未満のとき、COPDと診断されます。

COPDが多い人はどのような人ですか?

一般的には、若い年齢で喫煙を開始した人、喫煙年数(20年以上)が長い人、1日に吸うタバコの本数(1日20本以上)が多い人ほど慢性閉塞性肺疾患(COPD)になるリスクが高いとされており、40代以上の喫煙者に多くみられます。

現時点でCOPDを根本的に治し、もとの健康的な肺に戻す治療法はありませんが、少しでも早い段階で病気に気づき適切な治療を開始することで現状の改善と将来のリスクを低減することができます。 COPDの治療法としては、禁煙、薬物療法、呼吸リハビリテーションなどがあります。吸入を毎日欠かさず、規則正しい生活を心がけましょう。 発作予防となる毎日の吸入をしていないと、発作を起こしやすくなります。 また、睡眠不足などのストレスやアレルゲンの吸入、風邪、肺炎などが発作を起こすきっかけになることがあるので注意しましょう。 その他、予防のためには、以下のことに注意しましょう。急な喘息発作が起きた時。 楽になる4つの方法

  1. 作業を中断し、薬を服用する 作業中に発作が起きた場合には、作業を中止しすぐに休むようにしましょう。
  2. 楽な姿勢をとる 横を向いたり仰向けになったりなど、症状がマシ・楽になる姿勢で横になりましょう。
  3. 常温以上の温かい飲み物を摂取する
  4. 腹式呼吸する