握力の低下 頚椎症性脊髄症の発症にともない感覚神経だけでなく運動神経にも障害が生じると、握力の低下を引き起こしたり、腕を上にあげつらくなったりといったトラブルも出やすくなります。 握力が10㎏以下にまで低下すると、日常生活におけるちょっとした動作にも支障を来すようになるため、手術療法の改善が検討されます。①栄養不足:食欲低下による食事量の減少で筋肉構成に重要なタンパク質の低下、カルシウムやビタミンDも筋機能低下に関与があります。 ②運動不足(活動性低下):下半身は影響を受けやすく、運動による筋タンパク合成刺激が低下することによる。 ③インスリン抵抗性:加齢によるインスリン反応の低下で筋肉のタンパク質代謝が低下する。初診に適した診療科は原因によって異なり、脳梗塞など脳の病気が疑われるときは脳神経外科や脳神経内科、脊髄やその周囲の神経の病気が疑われるときは整形外科などがよいでしょう。 ただし、自分でははっきり原因が分からないときはかかりつけの内科などで相談するのも1つの方法です。
手に力が入らない原因となる病気は?「手に力が入らない」症状の原因となる疾患には以下のようなものがあります。
- ①腱鞘炎 腱(筋肉を骨につなげる組織)が繰り返し使われることによる過度のストレスにより、炎症や損傷が起こることがあります。
- ②関節リウマチ
- ③母指CM関節症
- ④神経圧迫症候群
- ⑤骨折や脱臼
握力が弱いとどうなる?
握力と腕力が衰えてくると、握る、持つ、といった動作がうまくできなくなり、日常生活で困る場面が増えてきます。 例えば、「ペットボトルや瓶のふたが開けにくくなった」「買い物袋などを長時間持っていられない」「雑巾をかたく絞れない」といった困難がある場合、握力や腕力の低下が懸念されます。握力が低いことは、認知症の発症と有意に関係していました。 握力が5kg低下するごとに、認知症の発症リスクは男性で1.16倍、女性では1.14倍に増加していました。 アルツハイマー病のリスクは1.11倍と1.13倍、血管性認知症のリスクは1.23倍と1.20倍になりました。
筋肉が衰える病気の初期症状は?
具体的な症状としては、手や足の筋肉が弱まるタイプでは、「箸が持ちにくい」「重いものが持てない」「手や足が上がらない」「手足の筋肉がやせる」「筋肉がピクピクする」「筋肉に痛みやツッパリ感がある」などです。 一方、舌やのどの筋肉が弱まるタイプでは、舌が思うように動かせなくなるため、言葉を発しにくくなります。
脳梗塞では、まず「突然手脚が動かなくなり、またすぐに動かせるようになる」などの前触れ発作が起こり、その後に大きな発作が起こることがあります。 手の硬直が起こったときには、FASTチェックで確認しましょう。
手足に力が入らない原因となる病気は?
すぐに病院を受診すべき、手足などに力の入らない部分がある場合に関連する病気もあります。
- 頚髄損傷
- 脳炎・脳症
- 脊髄損傷急性期
- 脊髄膿瘍
- ニーマン・ピック病(Niemann-Pick病)
- 一過性脳虚血発作
- 脳静脈洞血栓
- 破傷風
手足などに力の入らない部分があるとは
「手足などに力の入らない部分がある」に関連する主の病気には、骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症(Alzheimer型認知症)、痙縮(けいしゅく)などがあります。急に症状がでたら要注意
急に左右どちらかの手足に力が入らなくなったり、うまく話せなくなったり、麻痺が起きたりした場合は、脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)が疑われます。 また、脳卒中以外の疾患の可能性もあるため、放置せず受診しましょう。
研究者たちは、握力が5kg低下するごとに、参加者は全死因死亡リスクが16%、心血管系死亡リスクが17%、非心血管系死亡リスクが17%高まった。 さらに、研究チームは、握力が5kg低下するごとに、参加者の脳卒中のリスクが9%、心臓発作のリスクが7%高まることを示した。
握力が弱いと認知症になりやすい?握力が低いほど認知症発症リスクは上昇
握力が低いことは、認知症の発症と有意に関係していました。 握力が5kg低下するごとに、認知症の発症リスクは男性で1.16倍、女性では1.14倍に増加していました。 アルツハイマー病のリスクは1.11倍と1.13倍、血管性認知症のリスクは1.23倍と1.20倍になりました。
握力で何がわかる?物を握る時に使う前腕部と上腕部の筋によって発揮される筋力を測る ので、おもに上半身の筋力の目安になります。 手のひらの力だけ?と思いが ちですが、実は握力は全身の総合的な筋力と関連があり、筋力が低下する と骨折や転倒のリスクが高くなることがわかっています。
筋力が落ちる病気は?
サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下半身・体幹の筋肉など全身の「筋力低下が起こること」を指します。 または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。
加齢とともに筋肉が減っていくのは自然な減少ですが、筋肉量の減少が急激で病気ととらえて対処すべき状態を「サルコペニア」といいます。 Sarx(筋肉)とPenia(減少)というギリシャ語を組み合わせた造語で、1989年ごろにアメリカで提唱された比較的新しい概念です。ラクナ梗塞の症状 一般的な脳梗塞と同様、半身の脱力(運動麻痺)、半身のしびれ(感覚障害)、しゃべりにくさ(構音障害)が主な症状ですが、小さな脳梗塞なので症状が軽いこともあります。 また、意識障害が起きることはありません。脳梗塞の発作の前兆として、半身が痺れる、手に持っているものをするっと落としてしまう、言葉が出てこない、ろれつが回らないなどの症状があります。 脳卒中の初期症状が軽度である場合は、たいしたことがないと放置しやすい傾向があります。 早い段階で適切な治療をしないと症状が悪化してしまうので注意が必要です。