炊き立てのあたたかさを保つため、炊飯器には基本的に保温機能がついています。 炊き上がってすぐにごはんを食べられないときには便利な保温機能ですが、ごはんを保温し続けたままにしていると、いずれ腐ってしまうこともあります。基本的に炊飯器の保温機能は腐敗しにくい温度で保たれているため、夏場であっても保温機能を使用して問題はありません。 しかし、電源を切った炊飯器内でごはんを長時間保存することは避けましょう。 保温機能を切り長時間放置すると、温度が下がりごはんが腐敗する恐れがあります。炊飯器の保温機能により維持できる温度は、約60度~約75度が一般的です。 ただし、保温機能の温度はメーカーや機種によっても若干異なる場合があります。 炊飯器のなかには、保温する温度を変更できるタイプもあります。 とはいえ、自由に温度を設定できるわけではなく、1度単位での細かい変更はできないことがほとんどのようです。
ご飯を保温しっぱなしにしておくとどうなる?保温したままで炊きたての美味しさを保てるのは、だいたい5〜6時間程度とされています。 それ以上になると、どうしてもごはんの水分が抜けて味が落ちたり、食感が悪くなったり、色が黄色みを帯びて、パサついてしまったりするほか、日をまたぐと腐ってしまう可能性も。
炊飯器を保温しっぱなしにしておくと電気代はいくらくらいかかりますか?
炊飯器にかかる電気代
※経済産業省の「省エネ性能カタログ2022年版」をもとに筆者作成 炊飯後に10時間保温した場合、9.69円の電気代がかかります。 この場合は保温にかかる電気代が4.95円ですので、毎日10時間保温したとすると、年間で約1800円の電気代が余分にかかることになります。【マイコン式:炊飯約4.34円、保温1時間あたり約0.6円】 【IH式:炊飯約5.14円、保温1時間あたり約0.6円】 【圧力式:炊飯約5.3円、保温1時間あたり約0.53円】 いずれのタイプの炊飯器も、保温1時間あたりにかかる電気代は1円以下とごくわずかですが、長時間使用し続けるとコストが膨らむ可能性があります。
炊飯器にご飯を入れっぱなしにしておくと何日くらいまで腐る?
炊飯器で保温しているごはん:24時間
なお、これはあくまでも腐る可能性が低いと考えられる「食べても問題ない保温時間」であり、「美味しく食べられる保温時間」はだいたい5〜6時間程度です。 5〜6時間を超えると、ごはんの水分が抜けて食感が悪くなったり、色が黄色みを帯びてパサついたりしてしまいます。
炊飯器にかかる電気代
※経済産業省の「省エネ性能カタログ2022年版」をもとに筆者作成 炊飯後に10時間保温した場合、9.69円の電気代がかかります。 この場合は保温にかかる電気代が4.95円ですので、毎日10時間保温したとすると、年間で約1800円の電気代が余分にかかることになります。
炊飯器の保温モードは電気代はかかりますか?
しかし、保温機能を使用すると、電気代がかかります。 保温時の消費電力は1時間あたり約0.4円、6時間保温した場合は約2.7円かかります。 一方、炊飯予約の設定には約0.1円しかかからないため、保温しておくよりも食べる時間に合わせて炊飯予約をした方が電気代の節約になります。雑菌が繁殖しにくいため
保温中に何度も炊飯器のフタを開けたり、フタを開けっぱなしにしたりすると温度が下がってしまうので注意しましょう。保温したまま炊きたての美味しさをキープできるのは、一般的な炊飯器で5~6時間ほどといわれています。 それ以降はどうしてもごはんの水分が抜けて味が落ちたり、食感が悪くなったりしてしまいます。 色も、炊きたてと比べると黄色味を帯びてしまい、見た目的にも美味しさが減ってしまいます。
お茶碗一杯分の量と仮定した場合、電子レンジ(1,400W)で3分間ご飯を温めると、電気代は約2.17円が目安です。 一方、1時間の保温にかかる消費電力が16.5Whの圧力IH炊飯器の場合、電気代は約0.51円になり、冷蔵庫のご飯を電子レンジで温める場合とあまり変わりありません。
炊飯器のコンセントは差しっぱなしにしておくべきですか?使わない時はコンセントを抜く
炊飯器のコンセントは差しっぱなしにしている人が多いかもしれません。 しかし、コンセントを差している間は、たとえ炊飯器の電源を切っていても待機電力が発生しています。 すでに説明したとおり、炊飯器の待機電力は1日1円にも満たない程度です。
炊飯器で10時間保温すると電気代はいくら節約できますか?炊飯器の炊飯・保温にかかる電気代の相場
炊飯 | 保温 | |
---|---|---|
1回 | 10時間 | |
3~5.5合 | 3.78円 | 4.37円 |
5.5~8合 | 5.03円 | 5.04円 |
10合~ | 6.60円 | 6.76円 |
2023/12/14
炊飯器で6時間保温すると電気代はいくらかかりますか?
炊飯器の保温機能を使用すると、炊飯したご飯を温かく保つことができます。 しかし、保温機能を使用すると、電気代がかかります。 保温時の消費電力は1時間あたり約0.4円、6時間保温した場合は約2.7円かかります。
炊飯ジャーの中に入れっぱなしにしておいたご飯は、下記のような状態へと変化していきます。 ・黄色くなってくる・臭いが出て食べにくくなる・水分が減りパサパサになる・ご飯が硬くなりツヤもなくなる さらに保温状態が続いてしまうと、炊飯ジャーの中でご飯が腐ってしまうこともあるため、旅行などで長期不在になる場合は気をつけましょう。「2〜3日程度の日持ち」というのは、ご飯が固くならずにおいしく食べられる期間です。 ただしっかりとラップや保存容器で密封していても、冷蔵庫で保存しているとご飯は乾燥し劣化してしまいます。 2〜3日以内とは考えず、できるだけ早く食べきってしまいましょう。炊飯器の炊飯・保温にかかる電気代の相場
炊飯 | 保温 | |
---|---|---|
1回 | 24時間 | |
3~5.5合 | 3.78円 | 10.49円 |
5.5~8合 | 5.03円 | 12.29円 |
10合~ | 6.60円 | 16.22円 |
2023/12/14