傷病別にみると、男では「高血圧症」での通院者率が最も高く、次いで「歯の病気」、「糖尿病」、女では「高血圧症」が最も高く、次いで「高脂血症(高コレステロール血症等)」、「歯の病気」となっている(図25)。令和元年(2019年)の傷病別の通院者率で最も高いのは男女とも高血圧症であった。 次いで男性は糖尿病、歯の病気、女性は脂質異常症、眼の病気となっている。65歳以上では、約3人に2人が何らかの病気で通院をしています。
通院者率の低い年代は?傷病で通院している者は人口千人当たり 417.3(この割合を「通院者率」という。) 通院者率(人口千対)を性別にみると、男 401.9、女 431.6 で女が高くなっている。 年齢階級別にみると、「9歳以下」の 131.3 が最も低く、年齢階級が高くなるにしたがって上昇し、「80 歳以上」で 727.6 となる。
定期的な通院が必要な病気は?
慢性疾患を上手にコントロール重症化を防ぐために定期的通院を
- 気管支炎
- 喘息
- 高血圧症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 糖尿病
- 糖尿病性網膜症
- 百日咳
- 脂質異常症(高脂血症)
厚労省によると、1人当たりの年間外来受診回数は高齢になるほど増加。 最も少ない「20~24歳」は年6.2回にとどまっているが、年齢が上がるにつれて受診回数が増加し、「75~79歳」は年33.4回、「80~84歳」は年35.8回となっている。
75歳以上の通院率は?
75歳以上の通院者率は人口千対で730.5となっており、約7割である。 通院者率が最も多い疾病は高血圧症である。
75歳以上になると男女とも10万人につき約1万1000人、つまり11%程度が通院し、3500人ぐらい、すなわち3.5%ぐらいは入院している計算になる。
高齢者の通院者率は?
2通院者の状況
年齢階級 | 平成19年 | |
---|---|---|
55~64 | 449.6 | 467.2 |
65~74 | 608.7 | 617.3 |
75~84 | 692.4 | 698.3 |
85歳以上 | 617.7 | 608.3 |
現病歴・現症・持病は、完治していない、つまり現在も治療中の病気やケガのことです。 なかでも持病は、なかなか完治しにくく、長期間かつ慢性的に患っている病気を指すことが一般的です。 「基礎疾患」や「慢性疾患」等とも呼ばれ、例えば、糖尿病や高血圧、リウマチ、ぜんそく等が挙げられます。70歳以上の方の外来療養にかかる年間の高額療養費(外来年間合算) 70歳以上の被保険者・被扶養者の1年間(前年8月1日~7月31日)の外来療養にかかる自己負担額合計が144,000円を超えた場合、その超えた額が申請により高額療養費として支給されます。
医療費の窓口負担割合は、年齢や所得によって異なりますが、6歳までは2割負担、69歳までは3割負担、70歳から74歳までは原則2割負担、75歳以上は原則1割負担です。 例えば、70歳で、窓口負担割合が2割のかたは、医療費の総額が1万円の場合、その2割の2千円を窓口でお支払いいただくことになります。
70歳以上の入院日数は平均してどのくらいですか?同様に厚生労働省が令和2年に行った調査で、年齢別の入院日数は以下の通りとなりました。 70歳以上の患者は38.8日と、全体平均を上回る日数になっています。
高齢者が入院するとどんなデメリットがありますか?入院中、長時間同じ姿勢でいると床ずれの原因になるほか、筋力や体力が低下して歩行が難しくなったり、転倒しやすくなったりするおそれがあります。 また、環境の変化によるストレスで「せん妄」という意識精神障害を発症することがあり、幻覚や興奮といった症状が出ることも。
一番多い持病は何ですか?
ギネスブックも認定されている世界で最も患者数の多い病気は「歯周病」なのです。 「日本人の約8割が歯周病」とも言われているほどで、歯周病はもはや国民病とも言えます。
通常の保険に入りづらい病気一覧
- がん(悪性腫瘍)
- 糖尿病
- 脳卒中や脳梗塞
- 心不全や心筋梗塞
- 動脈硬化症
- 高血圧症(投薬でコントロールしていない場合)
- 脂質異常症(投薬でコントロールしていない場合)
- 不整脈
1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合
区分 | 自己負担限度額(1ヵ月あたり) |
---|---|
外来・入院(世帯ごと) | |
一般 (標準報酬月額26万円以下) | 57,600円 《多数該当:44,400円》 |
低所得者Ⅱ | 24,600円 |
低所得者Ⅰ | 15,000円 |
厚生労働省によると、2017年度では75歳以上が92万2千円で最も高く、最も低い15~44歳の12万3千円の7.5倍。 同省推計では75歳未満に比べ入院費用が6.6倍で、外来の3.4倍より高く、入院費が医療費を押し上げている。