金属そのものが腐食しない金属 一般に貴金属として知られる、金や銀、プラチナ(白金)、イリジウム、ロジウム、パラジウムなどが該当します。 分子構造が非常に安定していて金属イオンが溶け出しにくいため、腐食自体がほとんど起こりません。 特に金、プラチナ、パラジウムは、硫酸や硝酸、塩酸でも溶かせない金属です。ステンレスとは、鉄にクロムを加えて合金としたものを指します。 英語では”Stainless steel”(=錆びない鋼)と表現されるほど錆びにくい金属です。 主成分は鉄なのですが、クロムを加えることで表面でクロムと酸素が反応して酸化皮膜を発生し、錆びることを防ぎます。合金鋼には、さびにくく汚れにくい「ステンレス鋼」、硬くて耐摩耗性・耐熱性に優れる「高速度工具鋼」、引張強さが高くて頑丈な「高張力鋼(ハイテン鋼)」などがあります(表1)。
ステンレスと鉄ではどちらが錆びに強いですか?ステンレスに含まれているクロムは鉄より酸素と結びつきやすいという性質を持っています。 そのため、鉄が酸化するより早くクロムが酸化することで、不動態被膜といわれる膜が表面に形成され、この膜が錆の進行を防いでいます。 その為、ステンレスは錆に強い金属なのです。
劣化しにくい金属は?
金とプラチナは、他の物質と反応しない安定した金属であり、酸化は起こり得ません。 どちらも「王水」という濃塩酸と濃硝酸を混合して作る特殊な溶液以外には溶けないほど安定しています。 金やプラチナが貴金属と呼ばれるのは、希少で高価である上に酸化などによってさびないためです。プラチナそのものはイオン化傾向が小さく、酸化されません。 つまり錆びない金属です。 それなのにプラチナ製を謳う指輪やネックレスが錆びるのは、素材にプラチナ以外の金属が含まれているためです。 純度100%のプラチナは柔らかく粘りのある金属で、加工しにくいという性質を持っています。
スチールは錆びますか?
ただし、スチールは酸素や水との接触によりサビが発生する可能性があります。 特に湿度の高い環境や酸性の物質にさらされると、サビのリスクが高まるので注意が必要です。 ステンレス鋼など耐食性の高い合金を使用した製品もあります。
チタンは耐食性が高い金属ですが、全く錆びないという訳ではありません。 塩酸や硫酸といった非酸化性の酸には酸化皮膜ができないため、弱く腐食しやすいです。
ステンレスの欠点は何ですか?
腐食:ステンレスは、一般的に耐食性が高いですが、強酸や強アルカリ性の環境下では、腐食する可能性があります。 熱伝導性:ステンレスの熱伝導性は、他の金属に比べて低いため、加熱が遅く、加熱されたステンレスは冷却されるまで時間がかかることがあります。 以上が、ステンレスのデメリットのいくつかです。ステンレスが錆びやすくなる環境
特別な薬品に触れるわけではなくても、海水や大気中にある汚染物質などが付着すると錆びの原因になります。 雨や空気にも化学物質が含まれているので(PM2.5や酸性雨など)、付着したまま放置していると錆びの原因になります。 なお、ステンレスの種類によって、非常に耐食性に富んだものもあります。金とプラチナは、他の物質と反応しない安定した金属であり、酸化は起こり得ません。 どちらも「王水」という濃塩酸と濃硝酸を混合して作る特殊な溶液以外には溶けないほど安定しています。 金やプラチナが貴金属と呼ばれるのは、希少で高価である上に酸化などによってさびないためです。
【1】耐食性が極めて高い金属 ⇒「金」や「白金(プラチナ)」 「ほぼ錆びない」といっても過言ではないほどの、極めて高い耐食性を持つ金属の種類は、「金」や「白金(プラチナ)」です。
プラチナゴールドは錆びますか?金やプラチナは錆びにくい貴金属
金やプラチナは酸やアルカリに強く、耐蝕性に優れ、酸化しにくい金属です。 そのため、錆びにくく、ほかの物質に触れても変色しにくい金属として知られています。
プラチナは劣化しますか?プラチナは変色するの? プラチナは化学的に安定した貴金属です。 他の貴金属と比べても変質しにくい特性があり、それ自体では酸化もしないため錆びる心配がありません。
アルミとスチールどっちが錆びますか?
バルコニーの手すりなどによく使われます。 鉄とは違い赤錆が発生しないのでアルミは錆びないと思っている方も多いのですが、下の表の通り、実はアルミそのものは鉄よりも錆びやすいのです。 空気中の水分ですぐに錆びているのですが、非常に薄い膜になっていて、錆びていることに気がつかないのです。
残念ながらステンレススチールはお手入れを怠ってしまうと、汗や汚れが溜まってしまい、表面の酸化被膜が壊され、錆びにくいステンレススチールであっても錆びてしまうことがございます。 特に汚れが溜まりやすい箇所は時計の裏側やブレスレット、バックルといった直接肌に触れる部分になります。チタンとステンレスはどちらも高い強度を持っていますが、基本的にはステンレスの方が強度が高いです。 しかし、高温の場合はチタンの方が強度が高くなります。 耐力については、純チタンとステンレスでほとんど違いはありません。 一方で、ヤング率に関してはステンレスの約半分の値を示します。チタンとステンレスの物性比較
チタンはステンレスと比べて密度が軽く、熱収縮が少なく、昇温しやすい特性を持っています。 耐力については、純チタンとステンレスには大きな差はありませんが、ヤング率はステンレスの約半分です。 両者とも耐食性と強度に優れていますが、チタンは金属アレルギーが起こりにくく、軽量性が特徴です。