錯視とは何ですか?
これは、目から入れた情報を脳が処理して、周囲の視覚情報から、遠い場所だから小さく見えると認識するからなのです。 この脳のはたらきによって、実際の情報とは異なる世界を認識することとなり、錯覚が起こるというわけです。目の錯覚は、「錯視(さくし)」といわれる、目で見たときに、実際とは違って感じ取られる心理的な現象のことです。 錯視にはさまざまな種類があり、ものの大きさ・角度・色が変わって見えるもの、止まっているものが動いて見えるもの、 ないものが見えるもの、平面なのに立体的に見えるものなど、多くの錯視が発表されています。錯覚(さっかく)とは、人が見たり聞いたりした情報が、実際とは違って知覚(ちかく)される現象をいいます。 目で見たときに起きる錯覚を錯視(さくし、visual illusion)といいます。 錯視は、ものの形や大きさ、明暗、色、動きなど、ものの見かけ全般にわたってあらわれます。

錯覚にはどんな種類がありますか?錯視には同じ長さのものが違って見える「幾何学的錯視(形の錯視)」や、同じ明るさのものが異なる明るさに見える「明るさの錯視」、色が違って見える「色の錯視」、さらに「静止画が動いて見える錯視(動く錯視)」などがある。

止まっているものが動いて見えるのはなぜですか?

視覚運動に関しても同様な錯覚現象があり、止まっている図形でも、右に動く背景に置くと左に動いて見えるなど、周辺が動いていればそれと反対方向に動いて見えます。 これは「誘導運動」という名前で古くから知られています。静止したモノを見ている目の動きが「完全に」止まってしまうと、網膜像は、全く変化しなくなります。 その結果、目の前の静止したモノは、目の前から消えてしまう、ということです。

錯視はなぜ個人差があるのでしょうか?

人間は視覚情報を眼から取り入れるが、その情報は脳に伝わって処理される。 よって錯視は、心理的な影響も受けるので個人差も大きい。 情報処理にかかる時間は、情報の種類ごとに異なるため、同時に複数の情報を受け取るとギャップが生じ結果的に錯視の要因になるといわれている。

錯視を利用している一般的なものとして、レースのカーテンがあります。 レースのカーテンは、窓を覆い隠さなくても外から家の中を見えなくすることができます。 これは、レースの模様が物体の輪郭の認識を妨げて見えなくする“錯視”効果によるものです。 そして、この効果は、レースの目が粗いほうが高くなります。

錯視現象の一覧は?

2021.07.24

  • 錯視(目の錯覚)とは 形の錯視(幾何学的錯視) ミュラー・リヤー錯視(大きさの錯視) ポンゾ錯視(大きさの錯視) ザンダー錯視(大きさの錯視) ツェルナー錯視(方向の錯視) ポゲンドルフ錯視(方向の錯視) ヘリング錯視(湾曲の錯視) ヴント錯視(湾曲の錯視) カフェウォール錯視(方向の錯視)
  • 参考

幻覚とよく似たものに「錯覚」がありますが、錯覚は幻覚とは異なり、実際に存在するものを実際とは違う感覚として認識してしまうことをいいます。静止画が動いて見えるエニグマ錯視は、1点を注視する際のわずかな眼球運動、マイクロ・サッカードが引き起こしているとする研究結果が発表された。 この種の錯視については、脳と眼球のどちらが原因かわかっていなかった。 静止画が動いて見える、というよく知られた目の錯覚は、無意識の急速な眼球運動が原因だとする研究結果が発表された。

暗い所で急に目を動かした時などに、視野の一部に一瞬ピカッと光が走るように感じることがあります。 このような症状を「光視症」と言います。 光視症は、網膜が、引っ張られる(牽引される)などの刺激を受けて、視細胞(網膜にある光を感じる細胞)に光が当たった時と同じ反応が起きたときに、実際にはないはずの光が一瞬見える状態です。

同じ大きさなのに違って見えるのはなぜ?同じ大きさなのに違って見えたり、同じ絵を見ているのに違うものに見えたりする「だまし絵」、不思議でおもしろいですよね。 ものごとを実際とは異なるように知覚する現象、目の錯覚のことを「錯視」と言い、だまし絵はこの現象を利用して描かれています。

人によって見え方が違う色は何ですか?色覚異常は、通常、遺伝的な要因や環境の影響によって引き起こされる視覚障害の一種です。 正常な色覚を持つ人々は、光の波長に応じて異なる色を感知することができますが、色覚異常者は赤、緑、青の三つの原色のいずれかを認識する能力に問題があり、特定の色を正確に区別できないか、または認識できないことがあります。

人によって見える色が違うのはなぜですか?

見え方は何によって決まるのか? 一般的に、色覚は遺伝によって決まると考えられています。 遺伝的な錐体(網膜の光センサー)の違いで、赤や緑を鋭く弁別する人としない人がいるので、実際には人によって違った色を見ていることが知られています。

「錯聴」は、耳で聞いたときに起きる錯覚

「楽音復元効果」という錯聴があります。 例えば、『エリーゼのために』や、『子犬のワルツ』などのピアノのメロディーの一音を削除してそこに「ザッ」という雑音を挿入しても、削除したはずの音が聞こえます。幾何学的錯視とは、図形の大きさ、長さ、方向などの特性が実際とは異なって知覚される現象のことです。 この現象は眼や、物を見る能力が劣っているからという理由で起こるのではなく、誰にでも顕著に認められる現象です。 そのため、物を見る特性を明らかにする研究材料になっています。たとえば、図形のかたちや長さ、面積などがじっさいとはちがって見えるもの※1や、かかれていない図形が見えるように感じるもの※2など、いくつかのグループがあります。 また、現実にはありえない形をえがいた「だまし絵」も目の錯覚のひとつといえます。