難聴は何ヘルツから?
騒音性難聴では、原因となる騒音の種類とは関係なく、4000Hz付近の聴力から低下し始めることが知られています。 騒音性難聴の初期には、4000Hz付近の聴力が落ちてきますが、通常、この時点では自覚症状はありません。子どもが聞くことができる周波数は20Hzから20,000 Hzまで、成人になると16,000 Hzまで、高齢者では5,000 Hzまで低下します。健康診断の聴力検査は、1000Hz(低音) と4000Hz(高音)*の2種類を使っています。 低音(1000Hz)は、0~30dBの大きさの音が聞こえれば、高音(4000Hz)は0~40dBが聞こえれば「所見なし」になります。 0dBとは聞こえの良い人が聞き取ることが可能な一番小さな音の平均値です。

1000Hzで30dBの音が聞こえないのは異常ですか?日本人間ドック学会では、1000Hz(ヘルツ)で30dB(デシベル)以下、4000Hzで30dB以下の音が聞こえていれば正常としています。 それ以上の音圧でないと聞こえない場合は、難聴と診断されます。 1000Hzは日常会話に必要な低音域、4000Hzは高音域の難聴を早期発見するために行います。

難聴かどうか確かめる方法は?

まず、ヘッドホーンを両耳にあて、125ヘルツから8,000ヘルツまでの7種類の高さの異なる音のきこえを調べます(気導の検査)。 左右別々に検査を行い、聞こえる最も小さな音の大きさを調べます。 この検査を行うことによって、難聴があるかどうか、および難聴の程度がわかります。 検査結果は聴力図に記載します。残念ながら、加齢によって低下した内耳や聴神経の機能を、若い頃のように回復することはできません。 しかし、補聴器で聞こえをよくして、一定の聴力を維持することは十分に可能です。

老人の聴力は回復できますか?

加齢性難聴は耳と脳の老化が複合して発症します。 このうち耳の老化に関しては、有毛細胞が一度壊れてしまうと、現代の医療では再生ができないため、根本的な治療法はありません。 補聴器で聴力を補いながら、少しでも進行を抑えるという対応が重要になります。

60歳代になると、「軽度難聴」レベルまで聴力が低下する音域が増え、聞こえが悪くなったことを感じる人が急激に増えてきます。 さらに70歳をこえるとほとんどの音域の聴力が「軽度難聴」〜「中等度難聴」レベルまで低下してしまいます。 65-74歳では3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいるといわれています。

聴力検査で4000Hz以下で聞こえなかったら難聴ですか?

聴力検査は、難聴の有無を調べる検査です。 日本人間ドック学会では、1000Hz(ヘルツ)で30dB(デシベル)以下、4000Hzで30dB以下の音が聞こえていれば正常としています。 それ以上の音圧でないと聞こえない場合は、難聴と診断されます。数字で表記される場合、1000Hzでは30dB(デシベル)以下、4000Hzでは30dB以下であれば異常なしです。1000Hzは人の話し声程度、4000Hzは電話のベル程度の高さの音です。 一般的に、年をとるとともに高音から聞こえにくくなっていきます。 日常生活に支障が出る場合は、耳鼻科医の診察を受けることをおすすめします。

日常生活で補聴器が必要なレベルは聴力レベルが40dB程度からとされることが多いようです。 しかし、個々の生活の中での困りごと等によっては40dB未満の場合でも補聴器を使用することがあります。

難聴の初期症状は?突発性難聴の前兆と症状

  • 耳が突然聞こえにくくなった
  • 耳が詰まった感じがする(耳閉感)
  • 音が二重に聞こえる、響く、エコーがかかる
  • 耳鳴りが続く
  • めまいや吐き気が起こった

難聴は治る可能性ありますか?急性難聴は早期の薬物治療等で改善することもあります。 また騒音性難聴は予防が重要になります。 加齢性難聴などは現在は治療は困難ですが、補聴器で聞こえを補うことで、認知症予防、生活の質を改善させることができます。 また、重度難聴の方には人工内耳手術を行うことで聞こえが戻る可能性があります。

一度失った聴力は戻るのか?

「失われた聴力は回復できますか?」という質問に対する率直な答えは、「いいえ」です。

老人性難聴の治療法について

根治的には若返りの治療が必要ですが 現在の医療では不可能で、なるべく難聴を進めないようにすることが大切です。 この目的に、適度な運動、規則正しい睡眠、長時間の騒音被爆を避ける、血液循環を改善するビタミンEや神経の維持に必要なビタミンB12を含んだ食事などがあげられます。加齢性難聴は耳と脳の老化が複合して発症します。 このうち耳の老化に関しては、有毛細胞が一度壊れてしまうと、現代の医療では再生ができないため、根本的な治療法はありません。 補聴器で聴力を補いながら、少しでも進行を抑えるという対応が重要になります。60歳代になると、「軽度難聴」レベルまで聴力が低下する音域が増え、聞こえが悪くなったことを感じる人が急激に増えてきます。 さらに70歳をこえるとほとんどの音域の聴力が「軽度難聴」〜「中等度難聴」レベルまで低下してしまいます。 65-74歳では3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいるといわれています。