心筋梗塞を発症しやすい人の特徴
- 高血圧 血圧が高い状態は血管を傷つけ、動脈硬化を進行させやすくなると考えられています。
- 脂質異常症 以前は高脂血症と呼ばれていた病気で、コレステロールや中性脂肪などの血中脂質が高くなる病気です。
- 糖尿病
- 喫煙
- 肥満
- 遺伝
実は心筋梗塞は「治らない病気」なのです。 胸の痛みや息苦しさは、迅速な治療により改善しますが、心筋梗塞は本来「心臓の筋肉が壊死する病気」ですので、死んでしまった心筋は再生されないからです。心筋梗塞の主な原因が動脈硬化です。
加齢は避けられないことですが、喫煙や肥満は自己管理により解決可能です。 また、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症に関しても、食事療法や運動療法で、ある程度改善可能ですし、かかりつけ医に相談し、適切な薬剤管理でコントロールすることが心筋梗塞の発症予防に重要です。
心筋梗塞の前触れはありますか?心筋梗塞かもしれない前兆チェック
これは胸焼けと間違われることもありますが、特にストレスや運動中に痛みが強くなる場合は、心筋梗塞の可能性があります。 心筋梗塞では、左肩や腕、そして顎に痛みが広がることがあります。 もし急にこれらの場所で痛みを感じたり、不快感がある場合はすぐに医者に連絡する必要があります。
心筋梗塞は元に戻りますか?
虚血性心疾患(2)心筋梗塞
このかたまり(血栓)が血管を完全に塞いでしまうと、その先の心臓の筋肉には酸素が届かず細胞が死んでしまいます。 これを心筋梗塞といいます。 いったん死んでしまった心筋は元には戻りません。■急な運動によって起こるトラブル
特に注意したいのが、心筋梗塞や狭心症などの心疾患を患っている人です。 急に運動すると、心臓に負担がかかり、突然死につながるケースがあります。 高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある人は動脈硬化を発症しやすく、心疾患を引き起こす可能性があるため気を付けましょう。
心筋梗塞になったらいつまで安静にしていればいいですか?
以前は心筋梗塞になると、最低3週間以上の安静臥床が必要とされていましたが、その後の研究や医学の発展によりその安静期間は大きく短縮され、現在では合併症のない場合では、発症当日か、もしくは翌日から座ったり、自分で食事を取ったりするようになり、4~5日で、病室内をゆっくりと歩くことを行うようになっています。
水分の補給も突然死を防ぐ上で大切です。 睡眠中は血液が粘っこくなり、朝は血が固まりやすくなっています。 寝る前や朝起きたときにコップ1杯の水を飲むようにすると、心筋梗塞がかなり防げます。 食生活の改善も大切です。
心筋梗塞にならないためにはどんな食べ物を食べればいいですか?
血液中のカリウムが増えると、ナトリウムが排出され血圧が下がります。 高血圧の予防は心筋梗塞の予防に直結するので、カリウムの摂取は大事です。 カリウムを豊富に含むのは、トマト、カボチャ、ほうれん草、サトイモ、ジャガイモ、セロリといった野菜類や、バナナ、シイタケ、納豆などです。狭心症・心筋梗塞の前兆(初期症状)について
その痛みの特徴は胸の中央部から裏側に重圧感、圧迫感、絞扼感や痛みを生じ、時々左の腕の内側に放散する痛みがあります。 まれに首や顎にも放散する場合があるので注意を要します。 ニトログリセリンは狭心症の場合は効きますが、心筋梗塞になるとなかなか効果はありません。女性の症状は胸痛のほかにおなか、背中、喉、肩など広範囲に表れる 狭心症や心筋梗塞の症状には性差があります。 男性が典型的な胸痛が主であるのに対して、女性は胸の症状以外に腹痛や背部痛、あごや喉の痛み、吐き気や嘔吐など実に多様。
仕事に意欲と情熱があれば、復帰できる場合も
職種 | 復帰時期 | 行動等の目安 |
---|---|---|
デスクワーク | 退院後約1ヵ月 | 日常生活が楽にこなせる。 |
営業 | 退院後2ヵ月~3ヵ月 | 車の運転が難なくできる。 |
肉体労働 | 退院後半年~1年 | 手術をした場合、胸骨が完全に治癒してから。(運動負荷試験で心機能を検査することも必要) |
心筋梗塞後の生活で運動はしていいですか?主治医からは、退院後1ヶ月ぐらいは過激な運動や重労働は避けること、その後2ヶ月ぐらいは無理をしないこと、心臓に負担になることはしない(重いものを持つ、長時間同じ仕事をするなど)などと言われています。
心筋梗塞の原因はストレスですか?ストレスを感じると脳を活性化させるため、セロトニンのような神経伝達物質が増えるのです。 ところがセロトニンが過剰になると血栓をつくりやすくなり、狭心症や心筋梗塞の危険が増えてしまいます。 またセロトニンが減り過ぎると、うつ状態になることが知られています。
心筋梗塞の回復後、運動はしていいですか?
主治医からは、退院後1ヶ月ぐらいは過激な運動や重労働は避けること、その後2ヶ月ぐらいは無理をしないこと、心臓に負担になることはしない(重いものを持つ、長時間同じ仕事をするなど)などと言われています。
納豆を食べると、腸内でビタミンKが合成され、ワーファリンの効果を弱めてしまいます。 納豆を食べたために、心筋梗塞の再発作をおこした例もあります。 ワーファリンを服用している人は、納豆を絶対食べてはいけません。特に、鶏卵、魚卵、動物の内蔵などはコレステロ-ルを多く含むので、食べる量や回数を控えるようにします。 脂質エネルギー比率を20~25%、飽和脂肪酸エネルギー比率を4.5%以上7%未満、コレステロール摂取量を200mg/日未満に抑えましょう。心筋梗塞発症前にあった前兆の自覚症状
- 胸痛、胸の圧迫やしめつけ感
- 胸焼け
- 腕・肩・歯・あごの痛み
- 痛みが数分程度で治まる
- 胸痛などの症状を繰り返す
- 階段や坂道を上る時に症状を起こしやすい