腹部CTと腹部エコーの違いは何ですか?
エコーの場合、迅速・簡便に低侵襲で画像検査を行えることが最大の長所です。 しかし、エコーだけですべて診断できると過信するのは間違いです。 一方で、CTは腹部疾患を診断するのに強力な検査ですが、患者さんにとって被曝という侵襲があります。 このため、とりあえずCTを撮るということはせず、必要な場合にのみ使用を限るべきです。腹部超音波検査では、お腹の中のいろいろな臓器の病気をしらべることができます(下図)。 超音波検査でわかる病気はたくさんありますが、肝臓癌、腎臓癌、胆嚢癌などの悪性腫瘍はもとより、血管腫などの良性腫瘍、胆嚢や腎臓にできる結石など、病気自体が形を持つものについては特に威力を発揮します。腹部CTを使う人 がんの進行状態を確認したいときには、腹部CTで各種臓器にがんが転移していないかを確認できます。 その他にも、各種臓器に病気が起こっていないかも確認できます。 たとえば大腸以外のがんや、胆石、ポリープなども発見できます。

腹部エコーはやったほうがいいですか?腹部超音波検査は定期的に

腹部超音波検査では、脂肪肝や肝臓腫瘍、胆石、胆嚢ポリープといったさまざまな病気・疾患の有無が確認できます。 こうした病気は、表面上は目立った症状がないことも多いだめ、油断せずにチェックが必要です。 40代以降は腹部超音波検査を習慣づけておくことをおすすめします。

腹部CTでどこまでわかるのか?

腹部CT検査で何がわかるの? 腹部にある臓器、主に肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓などを観察します。 それぞれの臓器の腫瘍性病変や結石・脂肪肝などを診断します。 腹部CT 検査では、腹腔内のガスや脂肪の影響を受けないため腹部超音波検査より診断に役立つ情報が得られます。腹部CT検査で何がわかるのか? 主に5臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓)を観察します。 それぞれの臓器の腫瘍性病変や結石、脂肪肝などを診断します。

腹部エコーで分かる病気は?

腹部エコー検査でわかる病気

胃・腸管から肝臓、腎臓、膵臓、胆嚢、脾臓など各臓器の腫瘍性の病気、脂肪肝、胆嚢ポリープ、胆石、腎のう胞、腎結石、尿管・膀胱結石、前立腺肥大、子宮筋腫、卵巣のう腫などがわかります。 大きさ・形・血流についても情報が得られます。

●腹部超音波(エコー)検査

1割負担の場合 約500円
3割負担の場合 約1,500〜約2,000円

CT検査で癌は発見できますか?

CTやMRIではがんの大きさや広がりを調べることができますが、それに加えてPET検査ではがん細胞の活動状態(活発にブドウ糖を消費しているか、など)を調べることができます。PET/CT 検査でのがん発見率は約1%ですが、がん以外に次のような良性病変が 19%の確 立で指摘されます。腸

  • 虚血性腸炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 感染性腸炎
  • 虫垂炎
  • 腸閉塞
  • 肛門周囲膿瘍
  • 大腸がん


大腸CT検査とは 大腸CT検査は、内視鏡を使わないで大腸がんやポリープを見つける新しい大腸の検査法です。 便潜血検査が陰性でも、治療の必要な6mm以上のポリープが、この検査で見つかることがあります。 炭酸ガスを注入して大腸を膨張させ、低線量CTを用いて撮影します。

腹部CTで検査できる範囲は?検査範囲は、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮、卵巣、前立腺、 周囲リンパ節等になります。

腹部エコーで大腸はわかりますか?高度の肥満があり内臓脂肪の多い方、お腹のガスが異常に多い方などは、超音波は厚い脂肪やガスを通過できないため、観察できる部分はかなり限られてしまいます。 また、膵臓と子宮については、腹部エコーでは観察困難な部分があります。 さらに、胃・小腸・大腸は腹部エコーでは全く観察することが出来ません。

腹部エコー3割負担の料金はいくらですか?

●腹部超音波(エコー)検査

1割負担の場合 約500円
3割負担の場合 約1,500〜約2,000円


CT検査の料金

検査内容 診療総額目安 3割負担目安
CT(非造影) 20,000~27,000円 6,000~8,000円
CT(造影) 30,000~40,000円 9,000~12,000円
冠動脈CT(造影) 30,000~54,000円 9,000~16,000円

CT(コンピュータ断層撮影)検査

CTはX線を使った検査です。 単純X線写真ではわかりにくい体の深部に発生した腫瘍の位置や大きさ、内部性状のみでなく、腫瘍の広がり、血管、神経など重要な組織との関係をみることができます。 また内臓への転移の有無や、原発腫瘍を探すときなどにも役立ちます。検査回数の上限はありません。